Alembicを使ったDBマイグレーション(備忘録)
経緯 Alembicというライブラリを知ったので、試しに触ってみたメモ。 そもそもAlembicとは Alembicとは、DBマイグレーションライブラリの1つ。SQLAlchemyと一緒に用いる。 今回やってみること 今回行うマイグレーションは、以下の3つ。 空 User(email, password)を作成 User(email, password, name)に変更 使い方 Alembicの初期化 使うDBとの紐づけ エンティティ作成 マイグレーションファイルを作成 マイグレーション 想定する状況と準備 FastAPI上でWeb APIを提供し、その中でDBを操作することを想定する。ただし、メインテーマがマイグレーションのため、この記事でFastAPIの話は一切出ない。プロジェクト作成について、詳しくはFastAPI入門を参照するとよい。この記事では、ディレクトリ構成を大きく参考にしている。 パッケージ管理にはpoetryを使う。 DBにはMySQLを使う。 マイグレーションは同期処理で行うため、入れるのはPyMySQLだけでよい。しかしFastAPIでDBを処理するときに非同期での操作を行うことを見越し、aiomysqlを入れる。この時点でPyMySQLも入る。 1 poetry add sqlalchemy alembic aiomysql alembicの初期化 次のコマンドを実行する。 1 poetry run alembic init alembic プロジェクト配下にalembic/というディレクトリが生成される。 使うDBとの紐づけ alembic.iniを編集する。sqlalchemy.urlの記述を見つけたら以下のようにする。 1 sqlalchemy.url = mysql+pymysql://<url>/<name>?charset=utf8 <url>と<name>にはそれぞれ、mysqlのサーバーのURLとそのDBの名前を指定する。例えばmysqlがdbというDocker Composeのサービスとして稼働しており、3306ポートで受け付けており、そのDBの名前がappdbだった場合、次のようになる。 1 sqlalchemy.url = mysql+pymysql://root@db:3306/appdb?charset=utf8 api/db.pyにDBエンティティのベースを作っておく。 1 2 3 from sqlalchemy.ext.declarative import declarative_base Base = declarative_base() alembic/env.pyのtarget_metadataを以下のようにする。 1 2 3 from api.db import Base target_metadata = Base....