Socket通信勉強(2) - Pythonでの書き方/HTTPサーバーもどき作成
PythonでのSocket通信 やってることはCでやったときと同じである。サーバーとクライアントの通信手順は同じだし、関数名も同じである。しかしCで書いた場合に比べてシンプルに書ける。エラーは例外として投げられるため、自分で書く必要がない。またsockaddr_inなどの構造体が登場することはなく、Pythonでのbind関数とconnect関数の引数に直接アドレス・ポートを指定する。 server.py 前回と同じく、以下の手順で通信を行う。 listen(待ち受け)用のソケット作成 - socket 「どこからの接続を待つのか」「どのポートにて待ち受けするのか」を決める - bind関数の引数 ソケットにその情報を紐つける - bind 実際に待ち受けする - listen 接続要求が来たら受け入れる - accept 4によって通信用のソケットが得られるので、それを用いてデータのやりとりをする- send/recv 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 import socket s = socket.socket(socket.AF_INET, socket.SOCK_STREAM) s.bind(("", 8000)) s.listen(5) (sock, addr) = s.accept() print("Connected by" + str(addr)) sock.send("Hello, World".encode('utf-8')) sock.close() s.close() 上のコードを見れば各関数がどんな形で引数をとって、どんな値を返すのかがわかると思う。いくつか補足しておく。 bind (受け入れアドレス, ポート)というタプルを引数にとる。受け入れアドレスを空文字列にしておけば、どんなアドレスからの接続も受け入れる。つまりCでやったINADDR_ANYと同じ。 1 s.bind(("", 8000)) encode Pythonのstring型をそのまま送ることはできないので、byte型に変換する。これはstring.encodeで行える。 1 sock.send("Hello, World".encode('utf-8')) client.py サーバーとの通信用のソケット作成 - socket サーバが待ち受けている宛先を設定 - connectの引数 2で設定した宛先に対して接続する - connect 1で作ったソケットを用いてデータのやりとりをする。 - send/recv 1 2 3 4 5 6 7 import socket sock = socket....