PythonとWerkzeugで作るToDoリストAPI
シンプルなToDoリストのWeb APIを作る。 前回はWSGIの仕様のみを参考にして作ったが、 今回はWerkzeugというライブラリを利用する。 Werkzeugとは Werkzeugのドキュメントの “Werkzeug is a comprehensive WSGI web application library.“という文面にもある通り、 これはWSGIのWebアプリを作るためのライブラリである。 あくまでフレームワークではなく、ライブラリであることに注意する。 Webアプリを作るうえで、便利なクラスや関数が用意された「道具箱」のようなイメージを持つとよいかもしれない (そもそも"werkzeug"という単語はドイツ語で「道具」という意味)。 あくまで道具があるだけなので、どういう設計を行うかなどを考える余地がある。 ToDoリストAPIの仕様 前回と同じだが、再掲する。 簡単のため、今回ToDoのデータはidと内容のみ持つデータとし、{ id: 0, "content": "やること" }というJSON形式とする。 APIの仕様は以下の通り。 URL Method 説明 返却値 /todo/ GET 全てのToDoを取得。 ToDoのデータのリスト /todo/ POST ToDoを作成。 なし (LocationヘッダにそのToDoへのURLを乗せる) /todo/<todo_id> GET todo_idのidを持つToDoを取得。 ToDoのデータ /todo/<todo_id> PUT todo_idのidを持つToDoを変更。 なし /todo/<todo_id> DELETE todo_idのidを持つToDoを削除 なし データは最終的にはSQLiteで管理する。 雛形 app.pyを以下のようにする。 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 from werkzeug.wrappers import Response def app(env, start_response): response = Response('Hello, World') return response(env, start_response) if __name__ == '__main__': from werkzeug....